「ブシュカン」の使い方

ブシュカン

高知でブシュカンというと、人の手のような形をした黄色い柑橘の「仏手柑(ぶっしゅかん)ではなく、スダチに似た酢みかんの青い柑橘のことをブシュカンと言います。高知県内全域で栽培され、8月下旬に出回り始めます。同じ頃に出回るメジカの新子やさんまの付け合わせとして馴染み深い柑橘です。
柚子のような強烈な香りはありませんが、爽やかな、やさしい酸味が特徴です。 

土佐の食文化は、酢みかん文化

7月の青柚子、8月下旬のブシュカン、10月の直七、11月の柚子と高知では「酢みかん」と言われる酸っぱい柑橘を料理に、お酒の割り材にこじゃんと使います。※こじゃんと=土佐弁「たくさん、いっぱい」の意味

米酢や穀物酢も使いますが、これらの酢みかんが取れる間は、酢みかんを搾ったり、搾った果汁を冷蔵庫で保管して使います。

土佐の田舎寿司の酢飯にも、ゆず果汁を使います。TABEGOROでも販売している「土佐寿司」にもゆず果汁がたっぷり使われています。

  

ブシュカンの使い方

さんまの塩焼きといっしょに!

さんまの塩焼きとブシュカン

高知ではさんま?と思うかもしれませんが、確かに高知でさんまは取れません。しかしブシュカンが出回る頃、さんまが出回るため、高知の魚屋さんでは、この時期ブシュカンを販売しています。脂ののったさんまの塩焼きに、ブシュカンの搾り果汁をギュっとひとかけしてお召し上がりください!ブシュカンの爽やかな酸味がさんまの脂をサッと流してくれます。

赤身のさしみにはブシュカンがピッタリ!

よこわまぐろの刺身とブシュカン

写真は、よこわまぐろの刺身ですが、高知ではめじかの新子の刺身の付け合わせにブシュカンをよく使います。※めじか=「宗田かつお」のこと

ブシュカンの皮もおろし金で引いて刺身の上からふりかけ、ブシュカンの絞り果汁としょう油でいただきます。

最後に残った、ブシュカン果汁と魚のエキスがしみ込んだしょう油ダレをごはんにかけると絶品です!

ぜひ、いろいろなお料理でお楽しみください。

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