物部「大抜茶」復活の会
「大抜茶」は、江戸時代後期から明治時代にかけて現在の香美市物部町で栄えたかつての土佐三大銘茶の一つです。今はその名の記憶、記録も殆どない幻の銘茶です。昨年、郷土史家の皆さんや地元物部町の方々のご協力で、昔繫栄した大抜茶を再び生産し継承をしていくことで香美市物部町を元気にと「物部大抜茶復活の会」が発足しました。復活の会では、まず茶の生産・製造部門に重きを置き、併せて荒廃圃場の整備を行い偉大なる「大抜茶」の復活に向けて発進しています。
物部の茶は、DiversiTea.
いろんな茶が現存しています。
販売セット数:20セット
セット内容量:為近農園 釜炒り茶(25g)・コハマ農園 緑茶(60g)・ 山本製茶園 玉緑茶(50g)
生産者の紹介
為近農園 釜炒り茶
(香美市物部町 神池)
安徳天皇伝説の地、物部町神池で物部特産の柚子を栽培している為近農園さん。
代々受け継がれてきた母屋の周辺には、大きな茶の古木が生い茂り、かつての茶の名産地の名残が残っています。
為近農園さんの特徴は釜炒り茶。手摘みで収穫した茶葉を、薪火で熱した鉄窯で炒りあげ、公文式柔揉機で揉み天日干し乾燥で仕上げています。
釜炒り茶ならではの、香ばしい風味をお楽しみください。
山本製茶園 玉緑茶
(香美市物部町 黒代)
山本製茶園では、昭和10年頃九州から伝わったという製茶用の煎り釜があります。
釜を約50度前に傾けて据え付けているのが特徴で、周囲を粘土や漆喰で固めた珍しい煎り釜です。
奥さんが手摘みした茶葉をこの釜で繰り返し煎ると、茶葉が玉のように丸くなります。
通常の製法では煎った後、天日に干しますが、玉緑茶は干さずに何度も煎って乾燥をさせます。山本さんが「ほら、茶葉がヨッコイショって言いゆうろう」と言います。確かに、そんな風に聞こえ始めてから小一時間煎りあげて、ようやく玉緑茶の完成です。
この製法で玉緑茶を作っているのは、現在山本さん1人のみ。
別格の玉緑茶をお楽しみください。
コハマ農園 緑茶
(香美市物部町 小浜)
1951年に設立された、物部に現存する唯一の蒸し工程の出来る茶工場です。
眼下に流れる物部川の源流、槙山川からそびえ立つ急峻な傾斜地に広がる茶畑は、物部最大の面積を誇ります。
爽やかな風味の煎茶をお楽しみください。
物部「大抜茶」復活の会 関係記事
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2021年5月15日 高知新聞